手芸や裁縫、DIYなどで生地や紙を正確に裁断したい時に活躍するロータリーカッター。オルファやクロバーなどの人気メーカーから、サイズや機能の異なる様々な商品が販売されています。しかし、18mmから60mmまでサイズが豊富で、円形刃やミシン目刃など種類も多いため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、ロータリーカッターのおすすめ商品を用途別に12選ご紹介します。選び方のポイントや正しい使い方、必要なアイテムまで詳しく解説するので、初心者の方も安心してロータリーカッターを選べます。
- ロータリーカッターとは?基本知識と使うメリット
- ロータリーカッターの選び方
- 【用途別】ロータリーカッターおすすめ12選
- ロータリーカッターの正しい使い方と注意点
- 必須アイテム:カッターマットと定規の選び方
- 替刃の交換方法とメンテナンス
- ロータリーカッターはどこで売ってる?
- 100均でも買える?ダイソー・セリアの商品
- よくある質問
- おわりに
ロータリーカッターとは?基本知識と使うメリット
ロータリーカッターとは、円形の刃を転がして生地や紙を裁断する道具です。ピザカッターのような形状で、刃を前後に転がしながら使用します。
ロータリーカッターの主なメリットは以下の通りです:
・正確な裁断が可能:型紙に沿って正確にカットでき、はさみよりも誤差が少ない
・曲線カットが得意:袖ぐりや襟ぐりなどの急カーブもきれいに切れる
・生地がずれにくい:生地を押さえたまま裁断できるため、薄い生地でもずれない
・重ね切りができる:複数枚の生地を一度にカットして作業効率アップ
・小回りが利く:直線だけでなく細かい曲線も自由自在にカット可能
パッチワークやキルト制作、洋裁、ペーパークラフトなど、正確性が求められる作業には特におすすめです。
ロータリーカッターの選び方
ロータリーカッターを選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認しましょう。
刃のサイズで選ぶ(18mm・28mm・45mm・60mm)
直径18mm:つまみ細工など極めて細かい作業向け。小回りが最も利くサイズ
直径28mm:初心者におすすめの標準サイズ。小回りが利き、替刃も安価で入手しやすい。薄手の生地や紙の裁断に最適
直径45mm:厚手の生地や複数枚の重ね切りに適している。切断力が高く、長い直線もきれいに切れる
直径60mm:最も切断力が高いが、小回りは利かない。かなり厚手の素材や大量の重ね切り向け
刃の種類で選ぶ(円形刃・ミシン目刃・ウェーブ刃・ピンキング刃)
円形刃:最も一般的で汎用性が高い。直線・曲線どちらにも対応
ミシン目刃:一定間隔でミシン目を入れられる。チケットや領収書の切り取り線作りに
ウェーブ刃:緩やかな波型にカット。装飾的な仕上がりを求める際に
ピンキング刃:細かなギザギザ状にカット。布のほつれ止めにも効果的
安全機能で選ぶ(スライド式・セーフティ式)
スライド式:カバーを手動でスライドして刃を出し入れ。最も一般的なタイプ
セーフティ式:グリップを握ると刃が出て、離すと自動で収納。より安全性が高い
ロック機能付き:刃を固定できるため、長時間の作業でも疲れにくい
左利き対応かどうかで選ぶ
左利きの方は左右兼用タイプを選びましょう。右利き用を左手で使うと刃先が見えにくく、操作ミスや怪我の原因になります。多くの製品で左右兼用対応されていますが、購入前に必ず確認してください。
【用途別】ロータリーカッターおすすめ12選
初心者におすすめ(28mm)
オルファ ロータリーカッター28 233B
小回りの利く直径28mm円形刃を装着した、初心者に最適なロータリーカッターです。薄手のゴムシートやフィルムなどの切りにくい素材も自在にカットでき、布の重ね切りや曲線も自由に裁断できます。ワンタッチで替刃交換ができる利便性も魅力です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
価格 | 600円前後 |
特徴ポイント | 初心者向け・小回り良好・替刃交換簡単 |
クロバー ロータリーカッター 28mm 57-502
使いやすさと機能性を追求したクロバーの人気モデルです。手にフィットする持ちやすいハンドルで、立てても寝かせてもきれいにカットできます。保護カバーを裏返すだけで左右兼用になる優れた設計も特徴的です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
価格 | 900円前後 |
特徴ポイント | 左右兼用・エルゴノミクス設計・刃の回転調整可能 |
厚手素材・重ね切りにおすすめ(45mm)
オルファ ロータリーカッター45 234B
直径45mmの大型刃で高い切断力を誇るモデルです。厚手の生地や複数枚の重ね切りもスムーズに行えます。ブレードカバー付きで安全性も考慮されており、左右兼用対応で使い勝手も良好です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
価格 | 900円前後 |
特徴ポイント | 高い切断力・ブレードカバー付き・左右兼用 |
オルファ セーフティロータリーカッターL型 156B
グリップを握ったときだけ刃が出る安全設計のロータリーカッターです。ロック機能も搭載しており、長時間の作業でも安心して使えます。切断力の高い45mm刃で、切りにくい素材も自在にカットできます。
おすすめ度 | ★★★★★ |
価格 | 900円前後 |
特徴ポイント | セーフティ機能・ロック機能・高い安全性 |
クロバー ロータリーカッター 45mm 57-500
クロバーの45mmモデルで、厚手の生地や重ね切りに最適です。カバーが斜めに開く設計により切れる範囲が広く、様々な角度でのカットが可能。締めつけネジで刃の回転の重さを調整できる機能も付いています。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
価格 | 1,200円前後 |
特徴ポイント | 斜めカバー・回転調整・左右兼用 |
貝印カミソリ ロータリーカッター 5045J
カミソリメーカーならではの鋭い切れ味が特徴のロータリーカッターです。独自の刃付けにより裁断面がきれいに仕上がります。自動安全ガード付きで、使用後は自動的に刃が収納される安全設計です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
価格 | 1,100円前後 |
特徴ポイント | 鋭い切れ味・自動安全ガード・シンプル構造 |
より厚手の素材におすすめ(60mm)
オルファ ロータリーカッターLL型 136B
直径60mmの大型円形刃を装着し、最も高い切断力を持つモデルです。厚物や重ね切りに特に適しており、ゴムシートやフィルムなどの切りにくい素材もスムーズにカットできます。大型でも軽やかな使い心地を実現しています。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
価格 | 1,200円前後 |
特徴ポイント | 最高の切断力・厚物対応・重ね切り得意 |
細かい作業におすすめ(18mm)
オルファ ホビーロータリー 172B
直径18mmの小型刃を搭載した、細かい作業に特化したモデルです。つまみ細工やぬいぐるみ作りなど、精密なカットが要求される作業に最適。コンパクトなボディで手にフィットし、小さなカーブも自由自在に切り出せます。
おすすめ度 | ★★★★★ |
価格 | 300円前後 |
特徴ポイント | 最高の小回り・細かい作業向け・コンパクト |
特殊な用途におすすめ
オルファ ミシン目ロータリー28 235B
約1mm間隔で細かくミシン目を付けられる特殊なロータリーカッターです。チケットの半券や領収書の切り取り線作りに最適。直線・曲線どちらにも対応し、左右兼用で使いやすさも抜群です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
価格 | 1,300円前後 |
特徴ポイント | ミシン目専用・切り取り線作り・左右兼用 |
オルファ ロータリーコンパス 186B
きれいな円形を切り抜けるコンパス型ロータリーカッターです。中心に針をさして回転させることで、正確な円形をカットできます。缶バッジやコースター作りなど、円形の切り抜きが必要な作業に重宝します。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
価格 | 800円前後 |
特徴ポイント | 円形専用・コンパス機能・正確な円切り |
クロバー スラッシュカッター 57-505
スラッシュキルト専用の特殊なロータリーカッターです。重ねた生地をガイドですくい上げながらカットでき、スラッシュキルト制作が格段に楽になります。ラチェット機構により刃が確実に固定され、きれいな仕上がりが得られます。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
価格 | 1,500円前後 |
特徴ポイント | スラッシュキルト専用・ガイド付き・ラチェット機構 |
コスパ重視におすすめ
エヌティー ローリングカッター RO-2P(28mm)
シンプルな設計でコストパフォーマンスに優れたロータリーカッターです。基本機能をしっかり備えながら手頃な価格を実現。赤いボディのコンパクトなデザインで、初めてのロータリーカッターとしてもおすすめです。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
価格 | 600円前後 |
特徴ポイント | 低価格・シンプル設計・コンパクト |
ロータリーカッターの正しい使い方と注意点
ロータリーカッターを上手に使うコツと安全に使用するための注意点をご紹介します。
基本的な使い方
・刃を垂直に立てて使用:寝かせすぎると切れ味が落ち、厚い生地は斜めに切れてしまう
・人差し指を上部にあてて下に押す:力が伝わりやすくきれいに切れる
・一定の速度で転がす:急いで動かすと曲がったり、生地を傷める原因に
安全使用のための注意点
・カッターの進行方向上に手を置かない:予想以上に転がって怪我をする可能性
・使用後は必ずカバーをする:刃の出しっぱなしは非常に危険
・切れ味が悪くなったらすぐ交換:無理に力を入れると操作ミスの原因に
・子供の手の届かない場所に保管:安全装置があっても油断は禁物
必須アイテム:カッターマットと定規の選び方
ロータリーカッターを使用する際に絶対に必要なのがカッターマットです。また、正確な直線を切るためには定規も欠かせません。
カッターマット(カッティングマット)
役割:刃先の保護、テーブルの保護、滑り止め効果
サイズの選び方:普段よく作る作品のサイズより一回り大きいものを選ぶ。A4サイズから特大サイズまで豊富に展開
おすすめ機能:方眼入りのマットなら布目を合わせて正確な裁断が可能
カッティング定規
材質の選び方:プラスチック製の透明な定規がおすすめ。ステンレス製は刃が削れて危険
厚みのポイント:ある程度厚みがあるものの方が刃が乗り上げにくい
長さの目安:30cm、50cmが使いやすいサイズ
替刃の交換方法とメンテナンス
ロータリーカッターの切れ味維持には定期的な替刃交換が重要です。
替刃交換のタイミング
・力を入れないと切れなくなった
・一度で切れず、何度も刃を当てる必要がある
・切断面がガタガタになる
・生地が引っ張られるような感覚がある
使用頻度によりますが、4〜5か月に1度の交換が目安です。麻やナイロン素材を切った後は特に刃が劣化しやすくなります。
替刃交換の手順
1. 安全確保:刃を完全に収納し、平らな場所で作業
2. 分解:ネジを緩めて刃を固定している部品を外す
3. 部品の管理:外した順番に並べて紛失を防ぐ
4. 刃の交換:古い刃を慎重に取り外し、新しい刃を装着
5. 組み立て:逆順で組み立て、ネジをしっかり締める
替刃は10枚単位で購入する方が経済的です。単品購入より大幅にコストを削減できます。
ロータリーカッターはどこで売ってる?
ロータリーカッターは様々な店舗で購入できます。
手芸店:ユザワヤ、手芸センタートーカイなど。実物を確認しながら購入可能
ホームセンター:コーナン、カインズなど。工具売り場に置かれていることが多い
家電量販店:ヨドバシカメラなど。文具売り場で取り扱い
文具店:大型文具店では専用コーナーを設置
オンライン:Amazon、楽天市場など。豊富な種類から選択可能で、レビューも参考になる
専門店がおすすめの理由:手芸店なら使い方のアドバイスも受けられ、関連アイテムもまとめて購入できます。
100均でも買える?ダイソー・セリアの商品
残念ながら、2025年現在、主要な100均ショップではロータリーカッターの取り扱いはありません。
過去の状況:ダイソーでは一時期取り扱いがありましたが、2021年に販売終了となりました。
代替商品:セリアでは「ミシン目カッター」を販売していますが、これは一般的なロータリーカッターとは異なります。
価格を重視する場合:エヌティーのRO-2Pなど、800円前後のコストパフォーマンス重視モデルがおすすめです。安全性と切れ味を考慮すると、信頼できるメーカー製品を選ぶ方が結果的に経済的です。
よくある質問
Q: 初心者は何mmサイズから始めるべき?
A: 28mmサイズがおすすめです。小回りが利いて使いやすく、替刃も安価で入手しやすいためです。
Q: 左利きでも使えますか?
A: はい。多くの製品が左右兼用対応しています。購入前に必ず確認してください。
Q: どのくらいの頻度で替刃を交換すべき?
A: 使用頻度にもよりますが、4〜5か月に1度が目安です。切れ味が悪くなったと感じたらすぐに交換しましょう。
Q: カッターマットは絶対に必要?
A: 必須です。刃の保護とテーブルの損傷防止、滑り止め効果があります。
Q: 紙と布で同じロータリーカッターを使っても大丈夫?
A: 問題ありませんが、紙の方が刃の摩耗が早いため、替刃交換の頻度が上がる可能性があります。
おわりに
ロータリーカッターは正確で美しい裁断を実現する優秀な道具です。初心者の方は28mmサイズから始めて、用途に応じて他のサイズを追加していくのがおすすめです。
選び方のポイントを振り返ると:
・用途に合った刃のサイズを選ぶ
・安全機能の充実したモデルを選ぶ
・左利きの方は左右兼用対応を確認
・信頼できるメーカーの製品を選ぶ
適切なロータリーカッターと正しい使い方をマスターすれば、手芸や裁縫のクオリティが格段に向上します。ぜひ自分にぴったりの1本を見つけて、より楽しく快適な手作りライフを始めてみてください。
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